ロケツーリズム協議会
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【授賞式レポート】第11回ロケーションジャパン大賞、ついに決定!

ロケーションジャパン大賞とは?

この1年の放送・公開された映画・ドラマ作品の中から、最も地域を沸かせ、人を動かした作品と、その作品づくりを支えた地域に贈られる賞。今年で第11回を迎えます。

ロケーションジャパン大賞は、6000名のアンケートと4つの指標をもとに、厳正な審査を経て決定します。

【指標①:支持率】 行きたくなったロケ地を一般アンケートにより調査。

【指標②:撮影サポート度】 撮影隊がスムーズにロケを行える組織化、地元の良さを伝える工夫ができているか。

【指標③:行楽度】 ロケ地を訪れて作品の世界感が味わえるか、地域がもつそのものの魅力を楽しめるか。

【指標④:地域の変化】 作品によって、地域にどう有益な変化が起こったかを数字で算出し、住民に情報公開できているか。

第11回ロケーションジャパン大賞 受賞作品×受賞地域

今回は、2019年12月1日~2020年10月31日までに公開・放送された映画・ドラマを対象に選考。中でも、ロケ地感があった作品、ロケツーリズムに取り組んでいる地域からの自薦作品を中心に、全30作品・52地域がノミネートされました。

☆グランプリ      映画『浅田家!』×三重県津市

☆準グランプリ     連続テレビ小説『エール』×福島県福島市

◆特別賞 支持率部門     映画『糸』×北海道上富良野町

◆特別賞 地域の変化部門   映画『星屑の町』×岩手県久慈市

◆特別賞 行楽度部門     映画『弱虫ペダル』×静岡県浜松市

授賞式レポート

今年の会場は「リーガロイヤルホテル東京」。まさに授賞式日和とも言える小春日和の快晴の中、受賞者、関係者をお迎えしました。

受賞者の控え室では、全国の地域から届いた地域の特産品を詰め合わせ、お土産を用意しお出迎え。

地域のみなさまから受賞者へいただいたメッセージ&ロケ地PRを掲示しました。

ロケ地マップを見つめる、『浅田家!』の中野監督。

授賞式は、特別賞 行楽度部門の表彰からスタート。場内には映画のプロモーション動画と地域の取り組みをまとめた映像が流れ、主題歌のにぎやかな音楽で、会場の雰囲気も盛り上がります。

【特別賞 行楽度部門】映画『弱虫ペダル』×静岡県浜松市

市内のロケ地を紹介するマップの作成や、作中でレース会場となった浜名湖をめぐるロケ地サイクリングツアーの開催などにより、作品ファンの観光誘客に取り組んだことが評価され、映画『弱虫ペダル』×静岡県浜松市が「特別賞 行楽度部門」を受賞しました!

<三木康一郎監督 受賞コメント>

ロードレースの撮影は、5秒のカットを撮るにも300~400mを走る必要があり、ロケ地を見つけるのにも一苦労するのが当たり前。浜松市には市内のいろいろな場所を自由に使っていいと言ってもらい、クライマックスのゴールシーンでは浜松駅前の市街地を封鎖して撮影させてもらいました。

僕らはロケ地の協力なしに撮影ができませんので、今後も地域のみなさんに助けていただきながら、作品づくりに取り組んでいきたいと思います。

<浜松市 受賞コメント>

本作品では、浜名湖や天竜川、市街地など、市内8ヶ所でロケが行われ、初夏のシーンをダイナミックかつ繊細に撮っていただくことができました。今後、この作品から観光振興・地域振興につなげ、どんどんロケツーリズムを盛り上げてまいります。

【特別賞 地域の変化部門】映画『星屑の町』×岩手県久慈市

映画『星屑の町』で、連続テレビ小説『あまちゃん』以来、2度目の受賞となった岩手県久慈市。製作決定当初から地域と製作者がタッグを組み、クランクイン時にはキャストによる記者会見も実施。作品・地域双方の情報発信を効果的に行いました。公開後も、グッズの作成やパネル展の実施などを継続した点も評価されています。

<鍋島壽夫エグゼクティブプロデューサー 受賞コメント>

震災からほぼ10年が経ちました。そんな2020年、久慈市のみなさまの大変なご協力のもとに、この映画が完成しました。我々の映画は地域の協力なくしてはできませんので、みなさんの取り組みは我々映画人にとってはありがたいことです。

先日も大きな地震がありましたが、東北はまだまだ厳しい状況にありますので、こういった賞を励みにしながら、次なる作品づくりに取り組んでいきたいと思います。

<久慈市  遠藤 譲一市長 受賞コメント>

▼遠藤市長は久慈市役所よりリモートでの参加となり、コメントの様子が会場内に映し出されました。

映画のロケ地として登場した山根町からは、住民を挙げてエキストラとしても参加し、郷土料理の田楽なども提供しました。スタッフの方にも喜んでいただけて、何より差し入れを作っているお母さんたちがそれ以上に楽しそうだったのが印象的です。

ロケツーリズムの良いところは、地元の良さを地元の人たちがしっかりと確認でき、そしてみんなの気持ちが明るくなる、そういう事業であるところ。今後とも久慈市は、ロケツーリズムに力を入れていきます!

【特別賞 支持率部門】映画『糸』×北海道上富良野町

コロナ禍においてもロングランヒットを記録した映画『糸』。一般視聴者6000名からのアンケートでの熱い支持と、作品のパネル展やロケ地マップの作成により観光誘客にも積極的に取り組み、地域活性に多大な貢献をした点が、北海道上富良野町との受賞につながりました。

<星野秀樹プロデューサー 受賞コメント>

北海道は雪国ということもあり、瓦屋根や塀、電線が少ないなど、どこか外国のような雰囲気があり、これまでにも多く撮影をしてきました。

今回は、富良野や美瑛を中心としたラベンダー畑を狙いたいと思い、上富良野町のみなさんに大変なご協力をいただき、一般の方から『このロケーションに行ってみたい』と思っていただけたこと、大変うれしいです。

<上富良野町 石田昭彦副町長 受賞コメント>

▼石田副町長は、上富良野町役場よりリモートでの参加となり、コメントの様子が会場内に映し出されました。

映画『糸』の製作に携わられたすべてのみなさまに、お礼とお祝いを申し上げます。撮影・公開前後の取り組みでは、地域が大変盛り上がりました。

庁舎にはたくさんのファンの方が来られ、改めて映画の魅力を感じています。この賞をいただいた経験をもとに地域がさらに元気になるよう、ロケツーリズムを推進していきたいと思います。

【準グランプリ】連続テレビ小説『エール』×福島県福島市

官民一体のロケ受け入れ体制を構築し、「福島市ロケツーリズム推進会議」と「情熱ロケ応援隊@ふくしま」を立ち上げた福島県福島市。ドラマのラッピングバスによる周遊や、展示会、スタンプラリーツアー等のイベントを企画し、古関裕而記念館をきっかけに8億円を超える観光消費を促したことが、地域活性の模範として、連続テレビ小説『エール』とともに評価を受けました。

<土屋勝裕制作統括 受賞コメント>

撮影が始まった2019年は台風が何度も来て、阿武隈川が氾濫した際には多くの方が被災されました。果たして本当にここでロケを続けていいのかと悩んでいた時に、地域の方から『災害があって、ロケまでなくなったら何を楽しみにすればいいの』と言われたんです。

災害があったところでのロケはこちらも慎重にならざるを得なかったのですが、地域の方が歓迎してくださったので、その後もできるだけ行くようにしていました。

2020年はコロナ禍で直接行くことは難しくなってしまいましたが、そんな中でも地元のみなさんが応援してくださったことで、作品としても盛り上がりました。本当に感謝しています。

<福島市 木幡浩市長 受賞コメント>

▼木幡市長は福島市役所よりリモートでの参加となり、コメントの様子が会場内に映し出されました。

福島県では、先の東日本大震災、昨年の台風19号と災害が続いた中、先日も震度6弱の地震がありました。その直後だけに、準グランプリという“エール”をいただき大変嬉しく思っております。

全国の市町村とも連携をとり撮影を実施し、その後はエールづくし、古関裕而づくしのまちづくりを進めてきたことが評価いただけたと思っています。

福島市には、美しい自然、古民家、レトロで怪しげな飲み屋街など、いろいろな資源がありまして、多様なシーンの撮影が可能です。このエールで培われたノウハウを活かして、官民一体、熱いロケ支援を行い、次はグランプリをめざしたいと思います。

【グランプリ】映画『浅田家!』×三重県津市

見事グランプリに輝いたのは、映画『浅田家!』×三重県津市。映画を通して作品舞台の魅力を全国に発信し、一般の支持を集めるだけでなく、市民の郷土愛醸成と同市への観光誘客において功績を残し地域活性につなげました。撮影への協力にとどまらず、映画のロケ地を巡るツアーや原作者である浅田政志氏とタッグを組んだ展示会を開催したことで、コロナ禍における観光誘客を実現した点が受賞のポイントです。

<中野量太監督 受賞コメント>

ロケハンで初めて津市を訪れていろいろな場所をめぐったんですが、行く場所ごとに「ここではこう撮りたい」とイメージがどんどん沸いてきました。街の“匂い”をすごく感じて、「ああ、この匂いの街に住んでいる人を描けば良いんだ」と、監督としてすぐに画が思い浮かんできたんです。それはまさにロケ地の魅力であり、津市の街の強さだと僕は思っています。

公開後は、多くの人が津でロケ地めぐりをしたり、うなぎを食べたりしていて、津市自体がとても盛り上がっていることを知りました。東京の映画館より津市の映画館がいちばんお客さんが入ったことも聞きました。それってすごいことだし、とてもうれしく思います。

映画はいろいろなものに支えられてできています。キャストもスタッフもそうですが…いちばん大きな土台は、ロケ地だと思っています。そのロケ地のみなさんと一緒にこの賞をとれたことを本当に嬉しく思います。本日はありがとうございました。

<津市 前葉泰幸市長 受賞コメント>

▼前葉市長は、津市役所で津市職員のみなさんとともにリモートで参加。コメントの様子が会場内に映し出されました。

『浅田家!』は津市出身の写真家・浅田政志さんの生涯を描いた作品です。浅田さんが実際に住んでいる津市のエリアが、作品中の実名で津市としてずっと登場するので、私たちとしては一つでも多くのシーンを津の中でとってほしいという思いで、いろいろな場所を紹介をさせていただきました。

その結果、市内のたくさんの場所で撮影をしていただいております。公開後は、「あの場所も出てたね」「この場所でも撮ったんだね」と地域のみなさんが嬉しそうに話してくれました。

10月、11月のコロナが落ち着いた頃には、映画を見て全国から津にたくさんのお客様がいらしてくださいました。国宝の専修寺は昨年の3倍、4倍の観光入込客数でした。

あらためてこの作品で映画の素晴らしさを感じ、スクリーンを通して地域を映し出していただくことで、地域にたくさんの活力を与えてくださることを感じました。この度は本当にありがとうございました。

最後は、来場した受賞者、ロケーションジャパン・山田編集長、ロケツーリズム協議会 会長・藤崎慎一で記念撮影。

改めて受賞されたみなさま、おめでとうございました!

授賞式後は、場内で情報交換会が行われました。地域・企業の関係者が、映像制作者に魅力をアピールし、ロケを呼び込んでいました。

協議会メンバーの岡山県フィルムコミッションは、映画『弱虫ペダル』三木監督に地元を売り込み!

映画『浅田家!』中野監督も「屋外ロケが好きなので、協力的な地域は嬉しい!」とのこと。監督やプロデューサー、各放送局の宣伝担当の方々は、地域・企業の話に熱心に耳を傾けていました。

また、この日は「ロケツーリズムフォーラム」として、2020年度の全国各地域から集まったロケツーリズムの成果報告や、その実績を表彰する「ロケツーリズムアワード」の表彰も行われました。その詳細は、次記事で詳しくレポートします!